省力化補助金(一般型)第8回|「オーダーメイド性」とは?設備・システム構成で押さえるべきポイント

最終確認日:2026年8月22日

公募状況:第8回公募開始済み。申請受付開始は2026年9月中旬予定、公募締切は2026年10月中旬予定です。制度の内容や期限は変更される場合があるため、申請前に中小企業省力化投資補助金(一般型 )の公式情報をご確認ください。

みなさん、こんにちは。

今日は、省力化補助金の一般型について話をします。

「導入したい機器は市販品だけれど、一般型の対象になるのだろうか」「パッケージソフトを使う予定だが、オーダーメイドではないのではないか」と迷うことはありませんか?

中小企業省力化投資補助金の一般型では、人手不足の解消に向け、事業者の個々の業務に応じて設計された専用設備などの導入を支援します。ここで大切なのは、自社の業務や導入環境に合わせ、どの機器・機能・システムをどう構成し、どの工程を省力化するのかという視点です。詳細は第8回公募要領をご確認ください 。

本記事では、第8回公募の公式要領とFAQをもとに、一般型におけるオーダーメイド性の考え方と、設備・システム構成を検討するときのポイントを分かりやすく整理します。

機械装置、センサー、業務システムが連携する省力化投資の概念イラスト
第8回の予定 申請受付開始は2026年9月中旬予定、公募締切は10月中旬予定です。日程は変更される可能性がありますので、申請前には必ず公式スケジュールをご確認ください 。

中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回の要点

一般型は、生産・業務プロセス又はサービス提供方法の省力化を行う中小企業等が対象となる枠です。人手不足解消に効果があるデジタル技術などを活用した専用設備の導入を通じて、付加価値額や生産性の向上、賃上げにつなげることを目的としています。第8回公募要領で詳細を確認してください 。

対象となる取組生産・業務プロセス又はサービス提供方法の省力化。人手不足解消に向けたオーダーメイド設備等の導入を行う事業計画が求められます。
補助対象経費機械装置・システム構築費に関する投資が必須になります。その他は、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費なども対象となり得ます。
設備投資の条件機械装置・システム構築費として、単価50万円(税抜)以上の設備投資を少なくとも1つ行うことが必要です。
補助率中小企業は原則1/2、小規模企業者・小規模事業者及び再生事業者は2/3です。最低賃金引上げ特例を活用する場合は、中小企業でも補助率が2/3となる場合があります。
補助上限額従業員数に応じて750万円から8,000万円です。大幅賃上げに係る特例を適用する時は、1,000万円から1億円に上限額が拡大します。
第8回の予定公募開始:2026年8月18日。申請受付開始:2026年9月中旬予定。公募締切:2026年10月中旬予定。採択発表:2027年2月上旬予定。

出典:中小企業省力化投資補助事業(一般型 )公募要領(第8回公募)一般型スケジュール(2026年8月22日確認 )

補助率や上限額には、事業者区分や特例の要件があります。数字だけで判断せず、対象者の定義や特例の条件を公募要領で確認することが大切です。

一般型でいう「オーダーメイド設備」とは

公募要領では、オーダーメイド設備を、ICT、IoT、AI、ロボット、センサーなどを活用し、単一又は複数の生産工程を自動化するために、SIer(システムインテグレータ)との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用設計された機械装置やシステムと定義しています。詳しくは第8回公募要領をご覧ください 。

少し分かりにくい表現ですが、言い換えると、自社の現場にある人手不足の工程を見定め、その工程に合うように機械、ソフトウェア、センサー、周辺機器などを独自で組み合わせることです。

たとえば、同じ業種であっても、取り扱う商品、作業スペース、既存設備、受注方法、従業員の動きは企業ごとに異なりますね。こうした導入環境に合わせた設備・システムの構成が、一般型でいうオーダーメイド性を考える出発点になります。

単体導入と「構成で考える」導入の違い

一般型では、汎用設備やパッケージソフトであっても、導入環境に応じて周辺機器、機器数、搭載機能などが変わる場合、又は複数の汎用設備を組み合わせることで、より高い省力化効果や付加価値を生み出せる場合には、オーダーメイド設備とみなされます。第8回公募要領及び一般型FAQをご確認ください 。

一方で、オーダーメイド性のない汎用設備やパッケージソフトを単体で導入する事業は、補助対象外となってしまいます。ここが注意するポイントです。

観点単体導入として補助対象外になり得る状況独自構成を想定した事業計画の考え方
導入の単位既製の機器又はパッケージソフトを、そのまま単独で導入する。複数の機器・ソフト・周辺機器を、現場の工程に合わせて組み合わせる。
導入環境との関係自社固有の作業動線、既存設備、処理量などとの関係が明確ではない。導入場所、既存設備、作業手順、必要な機能に合わせて構成を決める。
省力化との関係どの業務をどのように変えるかが見えにくい。受注、搬送、加工、検査、記録など、対象とする工程とのつながりを説明できる。
留意点「製品が便利そう」という理由だけでは、一般型の趣旨との整合を説明しにくい。構成そのものではなく、導入によって高い省力化効果又は付加価値を生み出せるかを、個別の事業計画で確認する。

この表は、公式資料の要件を読み解くための一般的な整理です。個別の設備やシステムが補助対象となるか、どの経費区分に該当するかは、見積内容、仕様、導入環境、事業計画全体によって判断されます。最終的には公募要領事務局のFAQを確認してください 。

設備・システム構成を考えるときのポイント

オーダーメイド性を検討するときは、まず製品カタログや価格表ではなく、現場の工程から見ていくと整理しやすくなります。

確認する順番考えること構成を検討する際の着眼点
1. 対象工程を定めるどの業務で人手がかかっているかを把握する。受付、計測、仕分け、搬送、加工、検査、記録など、作業の単位を分けて考える。
2. 現場条件を確認する既存設備、設置場所、処理量、作業動線、データの受け渡し方を確認する。同じ機器でも、必要な周辺機器、台数、連携方法、搭載機能が変わる可能性を整理する。
3. 必要な要素を組み合わせる機械装置、センサー、ソフトウェア、ネットワークなどの役割を考える。それぞれの設備が単独で便利かではなく、工程全体でどの役割を果たすかを考える。
4. 導入後の運用を確認する誰が何を操作し、既存の業務がどう変わるかを確認する。新たに発生する作業も含め、現場で無理なく運用できる構成かを検討する。

上記のような整理がとても重要になってきます。一般型では、業務量が削減される割合を示す省力化指数の計算が求められます。したがって、導入設備の構成を考える段階から、対象工程の業務がどれくらい省力化できるかを、数値的に整理しておく必要があります。詳細は第8回公募要領をご確認ください 。

申請前に確認したいチェックポイント

  1. 単体導入で終わっていないかを確認する:汎用設備やパッケージソフトを導入する場合は、周辺機器、既存設備との連携、必要な機能、業務工程との関係を整理します。単体導入ではなく、個別の導入環境に合った構成として説明できるかを確認してみてください。一般型FAQも参考にしてください 。
  2. 発注・契約の時期を確認する:補助対象経費は、交付決定日以降に契約・発注などを行い、補助事業実施期間内に支払いを完了したものに限られます。先に契約や発注を進めないよう、手続きの順番に注意してください。公募要領で確認してください 。
  3. 申請準備に必要な時間を確保する:電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必要で、取得には一定の期間がかかります。第8回の申請受付開始日・締切日は予定として公表されているため、最新のスケジュールを確認しながら準備を進めましょう 。

注意点

一般型は、工程の省力化につながる機器やソフトウェアを導入するだけで利用できる制度ではありません。3〜5年の事業計画をつくり、労働生産性、1人当たり給与支給総額、事業場内最低賃金などの基本要件を満たす計画が求められます。第8回公募要領を確認してください 。

加えて、補助事業の実施場所を特定していることも必要です。設備やシステムの構成を検討する際は、製品の機能だけでなく、どの場所で、どの工程に、どのように設置・連携させるのかまで想定しておいてください。

よくある質問

Q1. 市販の設備を使う場合、一般型の対象にはなりませんか?

A. 市販・汎用の設備であることだけで、直ちに対象外となるわけではありません。公式資料では、導入環境に応じて周辺機器、構成する機器の数、搭載機能などが変わる場合や、汎用設備を組み合わせることでより高い省力化効果や付加価値を生み出せる場合、オーダーメイド設備とみなすとしています。詳しくは一般型FAQをご確認ください 。

Q2. パッケージソフトを1本だけ導入する計画でも申請できますか?

A. オーダーメイド性のないパッケージソフトを単体で導入する事業は、補助対象外とされています。一方で、事業者の導入環境に応じたシステム構成や、他の機器・システムとの組み合わせにより、高い省力化効果や付加価値を生み出せる場合には、オーダーメイド設備とみなされる可能性があります。公募要領及び一般型FAQで確認してください 。

Q3. システム構築費を計上するときに注意することはありますか?

A. システム構築費は、専ら補助事業のために使用する専用ソフトウェア・情報システムの購入・構築・借用などが対象となり得ます。採択後に、見積書に加えて仕様書など価格の妥当性を確認できる書類の提出を求められる場合があり、早い段階から、構築内容と費用の根拠を整理しておくことが重要です。公募要領をご確認ください 。

まとめ

中小企業省力化投資補助金(一般型)第8回でいうオーダーメイド性は、「完全な特注品であること」だけを意味するものではありません。自社の業務や導入環境に合わせて、機械、システム、周辺機器、必要な機能をどう構成し、どの工程の省力化につなげるのかを考えることが重要です。

特に、既製品やパッケージソフトを検討している場合は、単体導入で終わらせず、現場の工程・既存設備・業務の流れとの関係を確認しましょう。申請を検討する際は、最新の公募要領FAQスケジュールをあわせて確認してください 。

省力化補助金の申請準備でお困りの方へ

対象要件や必要資料は、事業内容と最新の公募要領を照らし合わせて確認する必要があります。経営コンパスでは、補助金申請サポートについてご相談いただけます。最初は何にお困りなのかをお聞かせいただくだけでかまいません。

公式情報・根拠リンク